ストレスと上手に付き合う方法。原因を知ってストレス社会を乗り切る具体的な解決策とは?

人間関係

・現代はストレス社会?

・私たちはストレスから逃れられない?

・そもそもストレスって何?

我々の日常生活には、学校、仕事、家庭、人間関係の悩みなど、さまざまなストレスが溢れています。私たちはこうしたストレスと日々戦いながら生きています。

今回の記事では、ストレスの正体とそれらを取り除く方法、上手に付き合っていく方法についてお伝えしていきたいと思います。


そもそもストレスって何?

ストレスとは、「環境適応のための防御反応」と言われています。

要因は基本的には、外部から刺激を受けたことによる、防御反応のことになります。

外部からの刺激には、天候や騒音などの環境的要因、病気や睡眠不足などの身体的要因、不安や悩みなど心理的な要因、そして人間関係がうまくいかない、仕事が忙しいなどの社会的要因があります。

つまり、日常の中で起こる様々な変化=刺激が、ストレスの原因になるのです。

ストレスの原因を考える


カナダ人生理学者のセリエは

「生物が外界から受ける刺激を【ストレッサー】と呼び、ストレッサーによって生じた歪みに対する反応を【ストレス】」

と呼びました。

良くたとえられるのはボールで、ゴムボールを指で押すと、ボールはゆがんだ状態になります。これが「ストレス」です。そして、押している指が「ストレッサー」ということになります。

指を離せば、ボールは元の丸い形に戻ります。しかし、いつもいつも抑えつけていたら、ゆがんだままとなります。体も同じことです。

ストレッサーの種類は大きく分けて、4つあります。

  • 物理的ストレッサー
  • 精神的ストレッサー
  • 生物的ストレッサー
  • 化学的ストレッサー

それぞれ見ていきましょう。

物理的ストレッサー

【物理的ストレッサー】とは、物理的な環境刺激によるものを指します。

具体的には、温度・音・光などが挙げられます。たとえば、オフィスにおける騒音やパソコンのディスプレイによる明るい光などです。また、暑すぎたり寒すぎたりするエアコンの温度なども含まれます。

精神的ストレッサー

【精神的ストレッサー】は、仕事・家庭など人間が社会生活を営む上で生じるものです。

日常生活で「ストレス」と呼ぶものの多くは、この精神的ストレッサーを指されることが多いです。職場での人間関係や社会的立場など、さまざまな要因がストレッサーとなり得ます。

生物的ストレッサー

生物的ストレッサーとは、生体の免疫反応を引き起こす刺激を指します。

具体的には、花粉のようなアレルギー反応や咳や痰を引き起こすウイルスや細菌がこれにあたります。

化学的ストレッサー

【化学的ストレッサー】とは、化学物質による刺激を指します。

具体的には、金属、お酒、タバコ、食品添加物などです。化学物質による目・喉・鼻への刺激がストレッサーとなります。たとえば、オフィス内での喫煙やニオイの強い昼食などがストレッサーとなることもあります。

自分のストレスサインを知っておく

自分がストレスを感じた時に現れる症状を事前に知っておくことで、その症状から「今私はストレスを感じているので対応しなければ」という発想に転換していく必要があります

一方で「おれは、今までストレスを感じたい事なんてない」という人の方が、一気に爆発して深刻な状態になりかねませんので、自分の体と心の定期的なチェックは怠らないようにしましょう。

下記に代表的なストレス症状を、「体と心と行動」に分けてあげておきます。


体にでる代表的なストレス症状

  • 食欲が落ちる
  • 頭痛・腹痛・腰痛
  • 寝られない
  • 動悸がする
  • 血圧が上がる
  • 肩こり
  • 動いていないのに汗をかく
  • めまい
  • 耳鳴り

などがあります。慢性化している症状があれば、一度原因をストレスではないかと疑ってみても良いと思います。

心におきる代表的なストレス症状

  • 不意に涙が出る
  • イライラする。怒りっぽくなる。
  • 憂鬱になる
  • 気分が落ち込む
  • 無気力になる
  • 強い不安や緊張に襲われる
  • ちょっとしたことに驚いてしまう

基本的に行動力が減ってきたら、ストレスが原因かもと疑ってください。

行動にでる代表的なストレス症状

  • 消極的になる
  • 心配なことが多くなる
  • 人と会いたくなくなる
  • 飲酒量が増える
  • 喫煙量が増える
  • 身だしなみが無頓着になる
  • 過食・拒食
  • そわそわする。落ち着かない

普段やらない行動に走るときは、ストレスが原因であることが多いですので、自分自身の行動にも注意してください。

ストレスへの対処法


睡眠をしっかりとる

睡眠は、心と体をリセットする大切な時間です。

睡眠不足が続くと、思考力の低下やイライラ感、身体不調、免疫力の低下など様々な影響がでてきます。

忙しい毎日では、睡眠時間を削り生活される方も多くみられますが、ストレスを感じている、疲労感があると感じたら、いつもより早めの就寝を心がけてみてください。

散歩する

体を動かすことは、ストレス解消に大いに効果があります。

ハードな運動はまた別のストレスの要因にもなりますので、軽い散歩で十分効果があると思います。

外に出て開放的な気持ちで、いつもと違った景色を見ることも、ストレス解消にとても効果的でしょう。

友達に会う

気心の知れた、自分の感情や思いを誰かに伝えることで、ストレスを解消することが出来ます。

人に話すことで、自分の考えが整理できたり、また聞いてもらうだけでもイライラ感や不安感などを落ち着かせる効果があります。

仕事のストレスを感じているなら、全く仕事と関係のない地元の親友や家族と、家族間でのストレスならば、職場の仲間といったように、ストレスの原因とは違うコミュニティの人との会話はとても効果的です。

日記をつける

自分の思いや悩みを、日記に書き記すこともストレスを減らすのに効果があります。きれいに書く必要はなく、思ったまま書いてみればいいのです。

文章であっても思いを発散することはとても効果的です。今の気持ちを目一杯、紙に書きなぐってください。

感情を開放する

映画や感動的なドキュメンタリー見て涙を流したり、お笑い番組を見て大笑いすることで感情を開放し、感情をリセットすることはストレス解消に大いに役に立ちます。

普段映画を見ない人や、お笑いを見ない人もいると思いますが、普段やらないことで感情を刺激することはとても良いと思います。

瞑想する

瞑想(めいそう)をすることは、リラックス効果だけではなく集中力をつけるのにも効果的なストレス解消法です。

欧米の大手企業は会社内に、「瞑想ルーム」を作るほど、瞑想による好影響を取り入れようとしています。

要注意なストレス解消法

  • 食べ過ぎ
  • 飲みすぎ
  • 衝動買い

このようなストレス解消法もありますが、これらの方法には逆効果となる場合が多いので、注意してください。

食べ過ぎて胃の調子を悪くしたり、飲み過ぎて睡眠障害や翌日の行動に影響を与えらり、買い物を後悔して逆に落ち込んだりと、諸刃である事を認識してください。

ストレス解消でやっていたことで逆にストレスを増やしてしまっては、何をやっているのかわかりません。十分に注意してください。

まとめ

現代社会においてストレスから逃れることはできません。が恐れすぎる必要もありません。上手に付き合っていく事が大切です。

自分のストレスの原因(ストレッサー)は何なのか?今の状態はどうなのか?どう対処・解消するか?を事前に知っておくことで、ストレスと上手に付き合っていってください。

ストレスは、冒頭にも書いた通り、【環境適応のための防御反応】です。新しい環境に馴染もうとしているときにも感じるものです。たくさんの経験や体験をすることはストレスですが、自分の成長の糧にもなるものです。ストレスから逃げていては成長はできません。

ストレスを感じているときは「今は成長のチャンスかも」くらいの気持ちで、乗り越えて行って欲しいです。

ストレス社会と言われていますが、その社会を上手に生き抜いていくための一助とばれれば幸いです。

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