会話が上手くなる方法。持ちネタの量が大切【エコーチェンバー現象】SNS時代に潜む偏った情報の罠

ビジネス

この世には場を盛り上げるのが上手な人と、盛り上げるのが上手ではない人がいます。

この差は、何なのでしょうか?もって生まれた才能なのでしょうか?

違います。

その差の理由は、【持っている話題(小ネタ)の引き出しの多さ】です。

こういった小ネタは、持っていて損はありません。

どうせ提供するのであれば、「この人知的だな」「この人といると勉強になるな」というイメージを与えられる小ネタを複数準備しておいて、場の雰囲気に応じて出し入れできれば、あなたも立派な盛り上げ上手になれるはずです。

この記事では、「知的にみえる小ネタシリーズ」として、話題の小ネタを書いていきたいと思います。

情報過多時代に潜む【エコーチェンバー現象】とは?

【エコーチェンバー現象】とは、ソーシャルメディアなどを利用する際、自分と似た興味関心をもつユーザーをフォローすると、自分と同じもしくは似通った意見ばかりが自分に集まってくる現象です。

直訳すると、「反響する小部屋」という意味になります。

小さな範囲で同じものが繰り返し、耳に届く状態を比喩したものです。


エコーチェンバーの恐ろしさ

エコーチェンバーの危険性は

常に同じ意見を見聞きしていることによって、それ以外の認識が間違っていると思えてくる

ことです。これは、心理学の【確証バイアス】の一種です。

【確証バイアス】とは、自分の思い込みや願望を強化する情報ばかりに目が行き
そうではない情報は軽視してしまう傾向のこと

です。この確証バイアスは、社会生活の中に、多様に形を変え存在しています。それを意図的に操って、購買や契約をさせるようなテクニックもあります。

そのこと自体は詐欺や欺瞞ではないため、否定はしませんが

我々にとって大切なのは、確証バイアスの存在を受容し、使われる側から使う側に立つことです。

別記事にも書いていますので、参考にしてください。

エコーチェンバーの具体例

具体例としては、自分自身のSNSを見ればわかりますが、たいていの場合、あなたの大切にしている趣味を共通に持つフォロワーが多くないですか?

そして、「この人知り合いかも」で出てくる人も、同じような趣味の人で同じような傾向の写真やコメントをしていると思います。

この程度なら、何ら問題なく楽しく使えそうですが、世界を動かすようなエコーチェンバーが起こったことがあります。

それが

アメリカ大統領選挙

【2016年のアメリカ大統領選挙において、インディペンデント誌は、SNS上のエコーチェンバーがドナルド・トランプ氏を勝利に導いた】と指摘。

私たち向けに「カスタイマイズ」されたSNSのフィードで形成される世論は、自分とは反対意見の混乱したり怒ったりしている人々の存在を見えなくしてしまうだけでなく、そんな人々への歪んだ見方をもたらす。としている。

ブレグジット(イギリスのEU離脱)

イギリスのEU離脱を問う(ブレグジット)の国民投票でも、同じくツイッター上でエコーチェンバーが発生していたとされています。

英ロンドン大学の研究チームが15,000を超えるユーザーのツイートアクティビティを分析したところ「離脱派」「残留派」ともに、メッセージの7割近くは同じ意見を持っている人に向けられ、反対派に向けたメッセージはわずか1割ほどだった。

そして離脱派の場合、会話は近くの地域に住むユーザー間に限られていたことも明らかになっている。

 

自分が心地よいと思うコミュニティにいること自体は、悪いことではないが、エコーチェンバーの問題点は、常に同じ意見を見聞きしていると、それ以外の認識が間違っているように思えてくることです。


まとめ

今回はザックリとした知識、会話に使えるネタとして【エコーチェンバー】を取り上げてきましたが、エコーチェンバーは我々の身近に潜む問題でもあります。

自分のコミュニティで発信されている情報が決して絶対的な多数派だとは勘違いしないようにしてください。

定期的に【エコーチェンバー】にハマっていないかを、客観視することもとても大切です。

自然によく起こってしまう情報だからこそ、日常の会話でも使える小ネタです。

あなたの会話が少し知的になる、その一助になれれば幸いです。

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