子供の【しつけ】は何が正解?どうすればいい?上手なしつけ方を考える!

人間関係

公園でのサッカー禁止や、自転車禁止、体育祭や運動会の練習もできず、笑い声すら上げにくい…

最近、そんな変な社会になってきてません?これについては賛否ありますし、どちら側の意見もあると思いますが、全体的に他人に厳しくなってきてますよね。悲しい限りです。

今回のテーマは【しつけ】です。

そもそもしつけとは?その必要性?


最近

うちは叱らない方針なんですー。

という親が増えてきています。

叱る事は、しつけの一部ですが、全てではないので、極力叱らないしつけをしていること自体は、全く否定しません。むしろ叱り過ぎは良くない事だと言われています。

問題なのは、その子供が他の子や店、周囲の人に迷惑をかけているにもかかわらず、上のセリフを吐く親です。

子供は社会や地域みんなで育て・見守るものだ!!

とか言うのであれば、

【助けてあげたい親】【見守りがいのある子供】

であるべきですよね?

そのために必要な【しつけ】について私の経験談を交えながら、アドバイスできればと思います。

子供の年齢に合わせたしつけをする。

0歳~3歳ごろのポイント

この年齢は、基本的に自分の行動をきちんとコントロールできません。自分の感情を表すために、所かまわず泣き喚きます。

この時期に大切なことは、生活習慣を安定させて、それを繰り返して体に染み込ませていくことです

起きる時間、トイレ習慣、歯磨き習慣、食事の時間、お風呂の時間…のように、日々決まっているルーティーンを繰り返し、習慣付けることが大事です。規則正しさは大きくなっても大切なことなので、子供の時に習慣化してあげることで、将来良い影響を与えることが出来ます。

また少しづつ気持ちを言葉にしていく子供も多いです。兄弟の有無によっても差があります。我が家では、上のお兄ちゃん、お姉ちゃんを見ている、一番下の子が何をするのも早いです。

なので、一番下の子には、気持ちを言葉にする手助けとして、「〇〇はどうしたい?」「〇〇はどう思う?」のように自分の気持ちを言葉にする問いかけをこの時期からしていました。

そして、イヤイヤ期もこのころにやってきますね!

イヤイヤ期は子供が「自分でやりたい」、「自分で決めたい」といった自我、自立心が芽生え始めている、素晴らしい時期です。

親としてもつらいとは思いますが、無理に抑え込む、無視するといった親の行動は、やる気や意欲をそぐだけでなく、絶望感や恐怖を与えてしまう事さえあります。

全国の親が通ってきた道、そして必ず終わると思って、余裕をもって対応するのが、親にとっても、子供にとっても最良の道です。

具体的な対応策としては、下記のようなことが考えられます。

・具体的に何がイヤで何をしたいのかをともに考える?
・時間的バッファを常に確保しておく。
・部屋を移動したり、外出したり環境を変える。
・抱っこする、手を握るなどのスキンシップをとる。

我が家でも3人ともイヤイヤ期がありました。当時ママは大変だったと思いますが、今となっては懐かしささえあるようです。そんなものです。必ず終わりますので、余裕をもって過ぎ去るのを待ちましょう。

ねんね期からはじめる知育おもちゃの定期便 トイサブ

3歳~6歳ごろのポイント

この時期になると、子供もだいぶ分別がついてきます。保育園や幼稚園に通いだす時期でもあるので、社会との接触が増え、社会性も身についてきます。この時期のしつけが一番大事だと私は思います。

この時期に大切なことは、ルールや約束事をしっかりと守らせることです。

・きちんと挨拶をする。
・悪いことをしたら、ごめんなさいを言う。
・決められたルールを守る。
・約束した時間を守る。

基本的なことから取り組む方が良いでしょう。

大人の当たり前を押し付けるのではなく、ルール自体の意味や意義をきちんと納得させてから、ルールを守らせることで身に付きやすくなります。

まだまだこの時期では、言葉だけでの指示では伝わりにくいです。この時期もルールを守る習慣化を意識するとより良いです。

7歳以上のしつけのポイント

この頃になると、言葉での支持も伝わるようになります。

引き続き人としてやってはいけないこと、ルールを守ることの大切さを身に付けさせてあげてください。見た目以上に善悪の判断が出来るようになってきています。

しかし一方で、集中力が増してくることで、自分の世界に入っているときには、周りの声が全く届かない状態に入るときもあります。

きちんと指示して、返事もしたのに、やってない

ということがしばしばあります。これについては本当に聞こえていないので、あまり深く追求しないで上げてください。

そのクセ、この時期になると「パパも約束守ってないじゃん」といった感じで、親の出来ていないところを指摘したりしてきます。

カチンと来ますが、ここは大人になって、もしもそれが本当なら、変な言い訳せずに、ルールが守れなかったことへの謝罪と、今後ルールを守る姿勢を大人が背中で見せるべきです。

yuuki
yuuki

子供は親の言う通りにはしない!
子供は親のやる通りにする!

この時期は、子供と思わず大人と接するくらいのイメージでも良いかと思います。そして、細かいテクニックは考えずに、子供を尊重しながら対等な立場で意見を言い合えばよいのです。

社会のルールや道理、道徳を教えるのは親の役目です。


上手なしかり方 コツとタイミング

【叱る】ととよく似た言葉で【怒る】という言葉がありますが、この違いご存じですか?

【怒る】…腹を立てて、感情的に相手に対して注意すること。

【叱る】…相手の非を指摘すること。アドバイスすること。

という意味になります。つまり、子供には【叱って】も良いが、【怒って】はいけません。
感情を入れずに、事に対して指摘、アドバイスをするのです。

その都度伝える。

叱るときのポイントとして、一番重要なのは【事が起こったすぐに言う】ということです。

子供は記憶力も未発達なため、少し前のことですら、自分の興味のないことは覚えていません。

今日の午前中に合ったことを夕方に叱っても、何のことを言われているのかわかりませんので、全く響きません。

さらに、その時には何も指摘されなかったので、子供の中で問題なかった。と思っているので、混乱し、不信感を募らせる原因にもなります。

小さなことでも、その都度しっかり指摘してあげて下さい。

簡潔に伝える。

指示やアドバイスはシンプルである方が強力です。

理由を分かってもらおうと長々と説明するのは逆効果ですので、要点だけを分かりやすく、余計なことをそぎ落として、伝えてあげて下さい。

危険なことをした場合は、強くしかる必要があると思いますが、その際には理由もきちんと説明してあげるとより効果的です。

子供心に「こんなに強く言われるんだから、これは危ない事なのだ」と心に刻まれるます。

子供の目をみて伝える。

叱るときは必ず相手の目を見て、出来れば視線を合わせて行って下さい。

違う方を見ていたり、他のことをしながら叱っても何の意味もありません。子供は聞き流しています。

子供に自分が叱られていると実感させなければ意味がありません。

真剣に話している親を見て、子供は愛情を感じ、子供も真剣に話を聞いて指摘を受け入れてくれます。

過去のことは持ち出さない。

yuuki
yuuki

このこと言うの、何回目だ?

子育てにおいては良くあります。

 【さっき言ったのに、またやっている。】

しょうがないです、子供は覚えていないのです。悪気はありません。一度で言って出来るならば子育て何て楽勝です。

何度も、根気強く、コツコツ、教えていくしかないのです。大人だって何度も言わないと改善できません。

また、片付けのことを叱っていたのに、気が付けば忘れ物のことを叱っていたように、はじめとは違うことについて叱っていたことがありませんか?

気持ちはすごく理解できますか?子供からすると何について言われているのかわからず、混乱するだけです。

シンプルに今のことだけを叱ってください。

人格の否定は絶対にしない

叱るときは【事】【行動】を叱るようにして、子供【本人】のことを言ってはいけません。

「○○ちゃんは悪い子だ!」「〇〇はダメだ!」

みたいな人格否定になるようなことは決して言ってはいけません。
子供の自尊心を傷つけ、自信のない子、行動するのが怖い子になってしまいます

他の子どもと比べるのも良くないです。子供ながらに、

「私は出来ないんだ」 
「僕は遅れているんだ」

自分で自分を追い詰めるようなことになって、子供の無限の可能性を阻害してしまうことになりかねません。ご兄弟のいるおうちは特に注意が必要です。

うちも上の子が出来ている事を、年の差がある事を忘れて、下の子が今できていないことを「なぜ?」と叱ってしまうことが良くあります。慌ててフォローしますが(笑)

しつけのポイント

厳しくし過ぎない

厳しくしつける人がいますが、それ自体は感覚的なものですので、ご家庭ごとにそのラインを見極めて頂く必要がありますが、「厳しすぎる」は絶対よくありません。

時にはしつけのためとして、手が出てしまうことがあるかもしれませんが、これは絶対いけません。

私も初めは、厳しくしつける方が良いと思い、手が出ていましたが、この結果何が起こったと思いますか?

【悪さをした弟を、お兄ちゃんが叩くようになってしまったのです。】

叩いてはいけないことをお兄ちゃんにに伝えようにも、彼からしたら、「僕ががいけないことをしたときにはパパに叩かれたよ」という思いになるでしょう。完全に失敗でした。

yuuki
yuuki

子供は親の言う通りにはしない!
子供は親のやる通りにする

まさにこれでしたね…猛省しています。

また厳しくすることで、萎縮し、好奇心やチャレンジしることをやめてしまうリスクもあります。また、親が怖いので叱られないように、親や大人の顔色をうかがいながら生活するようになり、自分で決めることが出来なくなってしまいます。

正に【百害あって一利なし】

ですね

【甘やかし】はダメ

まず初めに、【甘え】【甘やかし】を定義しておきましょう!

【甘やかし】…親の都合で子供に甘くすること
【甘え】  …子供が主体で親に働きかけること

スーパーのお菓子コーナーで「買って買って!」と駄々をこねる子供に対して、ご近所の目もあるし、恥ずかしいから買ってあげる。一度くらいなら構いませんが、これが毎回になるとこれは【甘やかし】です。

「お話聞いてほしい。」「手を繋いでほしい」「出来ないから手伝ってほしい」とお願いしてきたり、スキンシップをねだったり、膝の上に乗ってくる。これは【甘え】です。

【甘え】させることで親の愛情は子供に伝わり、自己肯定感が高まり、人に助けを求めたり、弱い部分を見せたりすることが出来るようになり、加えて人を信じる力も強くなり、思いやりも深くなります。

逆に【甘やかし】を受けた子供は、要求は何でも応えてもらえるものと思い込み、親をいつまでも頼り、精神的にも、社会的にも自立できなくなってしまう恐れもあります。

結果ではなくプロセスを褒める。

これはかの有名な「モンテッソーリ教育」でも言われていることですが、

子供を褒めるときは、能力や結果を褒めるのではなく、取り組んでいる過程で挑戦したり、頑張ったり、工夫したことについて褒めてあげる方が良いとされています。

人は例外なく、褒められるのが好きです。褒められることで自己肯定感や承認欲求が高まり、心は【快の状態】になります。




子供も同じで、褒められるのは好きです。

努力やチャレンジのような過程を褒められた子供は、次も褒められたくて、チャレンジや努力をしようとします。

一方で、結果が良くて褒められた子供は、結果を出すために、チャレンジよりも、ミスしない無難な行動をとるようになるそうです。

プロセスを褒める「プロセス褒め」を意識して、お子様のチャレンジする力を最大化してあげてください。

我が家の方針を決める

これは難しく考えずに

 【ざっくりパパとママの意見を合わせておく】

だけでもいいです。

【こういう風に育ってほしい。】
【こんな大人になってほしい】

くらいでいいです。

なぜかと言いますの、パパとママも違う人なので、完全に意見を一致させるのは不可能です。ある程度幅を持たせておくことが重要です。

この幅は子供にとても重要で、幅が狭いと、その狭い幅の価値観の中で生きていきます。
逆に幅が広いとその中広い幅の中で子供の個性が育っていくからです。

しかし、小さなルールはしっかりと共有しておいた方が良いです。

例えば、ママから【テレビは1日1時間】のルールで言われいるのに、パパが知らずに好きなだけ見させていたとしたらどうでしょう?

ママがいない時は、テレビがたくさん見られてうれしい

ママがいない方がうれしい

となってしまします。これは非常によくないですよね、こうならないために大切なのは、夫婦の会話です。



まとめ

最後にもう一度この言葉

yuuki
yuuki

子供は親の言う通りにはしない!
子供は親のやる通りにする!

【子育て・しつけ】はこの言葉に尽きると思っています。

子供は親のことをよく見ています。その観察の中で、何をして良いのか、何をしてはいけないのかの善悪を判断ていきます。

正に「親が背中で見せる」ことが大切です。私も子育てを機に、自分の生活習慣や、行動、言葉使い、人生観を見直すことが出来ています。子供に教えてもらったと思っています。

親も初めは誰しもが初心者です。初心者から上手にできる人はいません。自分なりに努力と工夫をしていくしかないのです。

自分のお子さんのためになら何でもできると思いませんか?

子育てに悩むパパママの気持ちに寄り添い、その一助になれれば幸いです。

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