【子供のお小遣い】あげる?あげない?いつから?いくら?どうやって?を考える。

お金
a little girl try to saving money for future, learning to save budget for future

子供が大きくなり、そろそろお小遣いについてもおぼろげに考えているご夫婦は多いと思います。しかし

「いつからお小遣いを上げたらいいのだろう?」
「一体いくらお小遣いは上げるべきなんだろう?」
「どのような方法で上げたらいいのだろうか?」

疑問は尽きません。

世の中には、多くのお子さんのお小遣い問題に悩む親御さんに対してのアンサーが溢れております。

お小遣いを渡さない教育をされている方もいらっしゃいますが、私としてはお小遣いは渡すべきだと考えています

大人も同じで、自分のお金を使うからわかる経験や苦悩というものがあるはずです。

成功も失敗も実体験でなければ身には尽きません。

【お小遣いは上げるもの】という前提条件の元、巷にあふれる情報をザっと見ていきながら、最適なお小遣いへの向きあい方をお伝えしていきます。


お小遣いは大切な金融教育の基礎となる。

お小遣いを簡単に考えてはいけません。お小遣いの目的は

【自分が管理するお金で、成功体験と失敗体験をし、金銭感覚と交渉力を養う】

事だと思います。

さらには、お小遣いの渡し方、管理の仕方によって、子供の金銭感覚や管理能力の発達に大きな影響を与えます。

金融教育は出来るだけ早い段階から行うべきだと痛感しています。

社会や学校での金融教育について、日本はまだまだ消極的であるため、ご家庭での基礎的金融教育が将来の子供の金融リテラシーに大きく影響することは明白です。

子供とお金が分かりやすく関係してくる【お小遣い】このタイミングを、金融教育に活かさないなんてもったいなさすぎます。

必ずは基礎は大人になってから役に立ちます。

緩くでもいいので、お金の大切さやお金を稼ぐ仕組み、お金のルールや使い方、お金を得るためには何が必要か、などを学ぶきっかけとして欲しいです。

お小遣いはいつから上げ始めるのが良いのか?


お小遣いをいつからあげているか?という問いに関して、

「7歳(小学1年生)」が30.5%と最も多く、次いで「10歳(小学4年生)」が13.0%、「13歳(中学1年生)」が12.9%という結果になりました。

参考:株式会社ラボネットワーク【子育て世代】のママ/パパたちに聞いた!おこづかい事情2022

アンケートの結果からは、【小学校、中学校に上がるタイミング】【小学校高学年になる前】の2つに大きなタイミングが来ます。

世間の多くのお子さんかお小遣いをもらい始めるタイミングで、周囲のお友達ももらい始めるので、そのタイミングに合わせるのがここではベストです。

無駄遣いするからお小遣いは必要な時に、必要な分を与える。という方針のご家庭もありますが、これでは成功体験も失敗体験も得ることはできません。しかし交渉力は磨かれるかもしれません。

お小遣いの金額と渡す頻度は?

次はお小遣いを渡す頻度とタイミングについてです。
こちらもアンケートの結果を参考に考えていきたいと思います。

<おこづかいをあげる頻度はどれくらい?>

「毎月あげている」と回答した人が74.8%と最も多い結果となりました。また、その他の回答としては「お手伝いをしたとき」、「テストの点数に応じて」という意見が多く寄せられていたのが特徴です。

おこづかいの平均金額は、小学1年生(7歳)で506円、小学4年生(10歳)で1,020円、中学1年生(13歳)で1,941円という結果になりました。

渡す頻度については、毎月の定額で、金額については、上記の金額から大きくぶれないように設定するとともに、周囲のお友達の状況を把握して変動させるべきだと思います。

大人がもらう給料と一緒で、減額はショックが大きいので、なるべく低く入って、上げていく表が精神的にもこどもに良い影響を与えると思います。

最適なお小遣いの渡し方?

お小遣いは、渡すor渡さない。定額or不定期 など多くの考え方があり、どれもが親御さんが子供のことと生活のことを考えたうえで出した結論ですので、それもが素晴らしく、どれもが正解と言えるでしょう。

それを踏まえて、私がおすすめしたいお小遣いの渡し方は

【定額型と報酬型のハイブリッド】

です。

読んで字のごとく、定額で想定金額の半分を月初に渡して、もう半分を自分の努力で埋めることが出来る報酬制度(ルール)を用意しておくことです。

高学年で毎月1,000円の周囲の相場で合ったら、月初に500円は定額でお小遣いとしてあげます。残りの500円を子供が自分の労力や時間を使ったことで、報酬として得られるルールを家庭内で設けてください。

お風呂掃除20円、トイレ掃除30円、窓ふき30円、ゴミ出し(家内回収込)20円…

のように普段大人がやっている家事を体験させるようなものが良いと思います。

「家事をすると僕はお小遣いをもらえるけど、これをママやパパは無償でやってくれているのか」

と気付いてくれたらこの取り組みは成功です。子供は伝えるのではなく、自ら気付くように促してあげるようにします。

また結果に応じて、報酬を変えてはいけません。

十分な清掃内容でなくても、子供なりに頑張ったのであればそれは評価してあげてください。そのうえでやり方や、正解の方法を親が教えると良いでしょう。

逆に100点を取ったらのような結果にだけ報酬を出すのもあまり良くないです。結果ではなくあくまでプロセスに対して報酬を与えてください。褒めて報酬を与えるのであれば、結果ではなく

「100点取るためにたくさん努力したね」

のようにプロセスもしっかりとほめてください。結果ばかりを求めうるようになりミスを恐れるがあまり、チャレンジをしなくなってしまうからです。

なぜ結果褒めではなくプロセス褒めが大切かについては、下記の記事にも書いておりますので、参考にしてください。


まとめ

たかがお小遣い、されどお小遣い

子供はお小遣いが好きです。でもお金が好きとは言いにくい矛盾した世の中…

お金は人と社会を繋いでくれます。そして子供のお小遣いは子供の社会と大人の社会を繋いでくれます。

子供が大きく成長する機会でもあるお小遣いを渡すタイミングの逃すのはもったいないです。

みなさんのお小遣いへの悩みを少しでも解決する、一助になれれば幸いです。

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