「孫育て・孫育児」という言葉を聞いたことはありますか?
現代において、祖父母が孫の育児を手伝うことは、とても大切な役割になっています。
しかし一方で、当事者である親と、少しでも助けてあげたい祖父母とで、同じ育児という目的を持ちながら、ぶつかったり、嫌な気持ちになることがしばしばあります。
双方とも子供(孫)が大好きで、そのための行動をとっているにも関わらずです。
それらジレンマが生まれる要因と、解決方法について、お話していきたいと思います。
大切なお子さまをGPS端末で見守り 「soranome(ソラノメ)」
自分たちと祖父母では【育児の常識】が根本的に違うことを理解する。
私たちと祖父母では同じ「子育て」に対しても大きな違いがあります。
それは育ってきた文化や環境が社会が変化しているからです。
祖父母世代では正しかった子育て方法が、今となっては、ダメとは言わないまでも、より良い方法が提案されている場合があります。
抱きグセ
昔はすぐに抱っこをすると【抱きグセがつく】と言われ、一度癖がついてしまうと、何かにつけて抱っこをしないといけないと思われていましたが、
今では、【抱きグセはつかない】が主流の考え方です。抱っこは大切な愛情表現ですので、積極的に抱っこをするべきす。
ベビーパウダー
昔はお風呂上がりにベビーパウダーをまぶすのが普通を言われていましたが
今では大量のベビーパウダーは毛穴の汗腺をふさぎ、湿疹やかぶれの原因になるので使用は控えるが主流で、子供用のローションやクリームを使うのが一般的です。
アレルギー
昔は何でも好き嫌いなく食べることで健康な体を作ると言われており、大きな意味では今も変わりないのですが
今は、アレルギーに対する認識が広まり、アレルギーガイドラインがあるように、様々なアレルギーが認知されています。中には重篤な状態を引き起こすこともある為、お子さんのアレルギーを把握し、与える食物は慎重に選択するのが主流です。
歩行器
昔は、ある程度の月齢になると歩行器を使い、歩行訓練をすることで、少しでも早く自立歩行を促すようにと考えていましたが、
今では、遊び道具として歩行器を使うことはあっても、訓練として使うことは減ってきました。むしろハイハイを積極的にさせ、筋力・関節・体幹を強くしてから、自立・歩行に移っていくのが主流です。
育児の常識の変化
子育ての当事者はあくまで我々で、子育ては我々の価値観で行っていくべきです。
祖父母のアドバイスに対しても、違うと思っても、それは【孫を心配してくれている】という気持ちだけ、受け取って、自分の価値観で進めていいと思います。
社会の変化や環境の変化、赤ちゃんの研究の発展によって、「育児の常識」が、祖父母世代と今とでは全く違うことがあります。
育児のバイブル「母子手帳」に書いてあることすら、昔と書き換わっている部分がたくさんあるのです。
お子さん(お孫さん)のために、日々変わっていく常識に順応していく必要があります!
祖父母のタイプを見極める
「祖父母はみんな孫が好きなはず」「孫ともっと会いたい・遊びたいはず」と思っているかもしれませんが、実はそうでもありません。
私の義両親を例にして説明したいと思います。
私の義父は現役時代の育児について、自他ともに認めるほどに育児には無関心、全く何もやらなかったそうです。子供が小さいころから仕事柄、単身赴任が多かったことも理由です。
そのため、義母が完全にワンオペで育児をこなしてきたそうです。実家から遠いところに住居を構えたことで、近く祖父母がいないだけでなく、古くからの友人や知人、親戚もいない状態で、完全にワンオペだったそうです。
義父の稼ぎが良かったので、お金には苦労していなかったようですが、専業主婦で毎日育児と家事をしていて、たまに帰ってくる義父に家事・育児の指摘をされ、祖父母からプレッシャーをかけられ、当時を振り返ると完全にノイローゼになっていました。しかし、「自分がやらないと」と子供たちのために踏ん張ったそうです。素晴らしいですね。
それから月日は流れ、初孫でもあった我々の子供(孫)に対してはどうでしょう?
義父…デレデレ、何でも買う、孫の言いなり、常に心配、積極的に関わりたい。
義母…ほどよい距離感。主役は親である。文句は言わない。孫より娘が心配。
多少誇張して書きましたが、まさにこんな感じです。
うちの義母のように「子どもの面倒をみるのは、もうこりごり」「孫も可愛いけど、娘(ママ)が大丈夫か心配」という人もいます。逆に自分の子供にできなかった育児を積極的にやりたがっている人もいます。うちの義父ですね。
両家の祖父母たちのタイプをしっかり見極めて、お互いに無理のない範囲でのサポートをお願いすることが大切です。
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感謝の気持ちと言葉はやっぱり大事
今度はこちら側の問題です。
可愛い孫を預けるのは、親孝行だよね!
祖父母が孫を預かるのは、体力的にも緊張感もあって非常に負担です。ましては体力の落ちている祖父母からするとさらに大変です。
また、子育てに協力してくれることを当たり前のことだとは思わないようにしてください。先述の祖父母のタイプに違いがあるように、楽しんで切る祖父母がいる一方で、無理して協力している祖父母もいるからです。
少しでも子供の、面倒を見てくれたり、アドバイス(納得できなくても)くれた場合は、「ありがとうございます」「助かりました」という感謝の気持ちと、言葉を忘れずに伝えてください。
その気持ちと言葉で「出来る限り助けてあげよう」という気持ちになるのが人間です。
祖父母の子育て参加のメリットとは?
子供へのメリット
より多くの愛情を受けることで、情緒が安定し自己肯定感が高まると言われています。
祖父母とのコミュニケーションを通じて、子どもは親以外の価値観や世界を知ることになります。
じいじ、ばあば、パパ、ママ、それぞれが違う違う考え方をするという多様性を肌で知ることで、子どもの心には他者への思いやりや理解の心が育まれます
我々のメリット
子育ての先輩として、話を聞いてもらえる存在はとても大切です。
共働きで急な発熱でお迎えに行けない時などに、預かりをお願いできる、安心して任せられる存在はとても大きいです。
さらに、休日などに預かりを頼めるのであれば、普段なかなか2人で出かける事の出来ていない、夫婦のリフレッシュの時間を作ってくれす存在にもなります。
一番頼みやすいからこそ、頼み方やタイミング、アフターフォローが大切です。
祖父母のメリット
孫は祖父母にとって、心が癒される存在です。子供から刺激を受けることで、老化防止・ボケ防止にもなるのでないでしょうか?。
また自分を必要とされることで、新たな生きがいを見出すことになり、セカンドライフも充実します。
孫という共通の愛おしい存在がある事で、夫婦間の会話や話題が増え、夫婦関係が良好になります。私の義両親はまさにこれです(笑)
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まとめ
大切なお子さまをGPS端末で見守り 「soranome(ソラノメ)」
今回は子育て、孫育てについて、祖父母との関わり方について、見てきました。
内容としてはとても当たり前のことだったと思います。しかし、育児に一生懸命だからこそ、普段は理解できる当たり前のことを見逃しがちです。
祖父母と言っても、違う人間です。価値観も考え方も違います。
すべてを理解し合えると考えること自体が間違っています。そのことを認識したうえで、丁度良い距離間で付き合っていくことが、双方のメリットを最大化できるのではないでしょうか?
子供は何より大切ですが、祖父母との人間関係も非常に大切です。子供を通してより良い人間関係を構築していきましょう。
その一助となれれば幸いです。