そもそもインフレとは?
インフレとは、モノやサービスの価格が継続的に上昇すること。インフレが起きると、同じ金額で同じ商品を購入できず、お金の価値は相対的に下がります。
インフレが進むと、同じ金額で買えるモノの量が減り、お金の価値が下がることになります。たとえば、100円のお菓子が500円に値上がりすると、以前は1000円で10個買えたお菓子が、2個しか買えなくなります。
逆にデフレはお金の価値が上がっていく事。
良いインフレと悪いインフレ
インフレには、景気の拡大をともなう「良いインフレ」と、経済の状況が悪化する「悪いインフレ」があります。
良いインフレでは、企業の業績が上昇して賃金が増加し、消費が活発になることで景気が良くなります。
一方、悪いインフレでは、商品の仕入れ価格の上昇ほど商品価格に上乗せできず、企業の業績が悪くなり、賃金が上がらないのに身の回りの商品が値上がりして家計を圧迫します。
インフレ下ではお金の価値が去っていく。インフレ率2%
日本はデフレ?インフレ?
日本は現在、インフレが進行しており、2023年も物価は上昇傾向にありました。
総務省の発表によると、23年の1年間で消費者物価指数(生鮮食品を除く総合)は平均3.1%以上、増加しています。
日本銀行は、2013年1月に、「物価安定の目標」を消費者物価の前年比上昇率2%と定め、これをできるだけ早期に実現するという約束をしています。
日本は30年間デフレから抜け出せていない状態が続いている。デフレスパイラル。
今の日本の現状
今の日本はコストプッシュ型インフレ
景気は回復していないのに、共有不足によるインフレが発生。←これは悪いインフレ
インフレと景気後退が同時に進むと、スタグフレーションの危機もある。
スタグフレーションでは、賃金が上がらないまま物価や金利だけが上昇するため、生活者にとって厳しい経済状況となります。また、一度発生すると抑制するのが非常に難しいという問題もあります。
とてとて日銀はインフレ率2%を目標に金融政策をしていることには変わりない。大きな流れで日本は2%程度のインフレになると予想できる。
となると?
仮に日銀の目標値である、インフレ率2%で今後推移した場合。
今の100万円は、5年後には90.5万円、10年後には82万円
の価値になる…これだけ見ると悪いもののように見えるが
2%程度の緩やかなインフレは良いものとされている。
そのため資産防衛策が必須
インフレに弱い資産からインフレに強い資産に乗り換える必要がある。
インフレに弱い資産
・現金…預金…利息はわずか
・債権…金利上昇局面(インフレ時)では債券価格は下落する。
・保険…予定利率が固定される貯蓄型保険は不利
・年金…年金支給額はインフレと連動していない。
インフレに強い資産
・株式(投資信託)…企業収益が拡大するため
・外貨商品…インフレ時は円安が進みやすい。
・コモディティ(金・銀・プラチナ・先物(穀物))
・不動産…実物資産は相対的に価値が減りにくい
基本的には貯金以外、円以外で資産を持ち分散投資すること。
おすすめは
積み立ての投資信託の一択
投資信託で株式(全世界、アメリカ、日本、新興国)への投資
投資信託であれば、不動産、コモディティを選ぶこともできる。
余剰資金があれば、投資信託内での分散投資も大切