この世には場を盛り上げるのが上手な人と、そうではない人がいます。
この差は、何なのでしょうか?もって生まれた才能なのでしょうか?
違います。
その差の理由は、【持っている話題(小ネタ)の引き出しの多さ】です。
こういった小ネタは、持っていて損はありません。
どうせ提供するのであれば、「この人知的だな」「この人といると勉強になるな」というイメージを与えられる小ネタを複数準備しておいて、場の雰囲気に応じて出し入れできれば、あなたも立派な盛り上げ上手になれるはずです。
この記事では、「知的にみえる小ネタシリーズ」として、話題の小ネタを書いていきたいと思います。
神道(しんとう)とは?
神道(しんとう)とは、
日本に古来から根付いている民族宗教で、仏教、儒教、道教などは影響し展開してきたものです。
八百万の神が信仰の対象で、あらゆる自然物に神が宿ると考えらる、自然発生的な神々の観念に基づく信仰が神道の基盤となります。
日本独特のもので、1つの神様だけを信じる信仰とは異なります。
他の宗教では、キリスト教のイエス、イスラム教のムハンマド、仏教の釈迦のような、開祖が【神道】には存在しません。
よって【聖書】や【コーラン】、【法華経】のような経典などがないことが大きな特徴です。
※古事記や日本書紀といった古典を神典と考える場合もあります。
本日の夕刻より、#稲佐の浜 にて八百万の神々を出雲大社へお迎えする「神迎神事」が斎行されます。
神在月の出雲へお越しの皆様、日中は暖かいですが朝晩かなり冷え込みますので、どうぞ暖かくしてお越し下さいませ。#出雲大社 #出雲市 #神在祭 #神迎神事 pic.twitter.com/qywLdpMED7
— 出雲観光協会 (@izumoguide) November 22, 2023
日本の場合はどうか
西洋や中国の宗教や哲学の様にくどくど倫理は押し付けませんね
仏教の教えもみちみち学ばない。神道は経典の様なものはない
その代わり日本は書物や日常で自然の脅威を繰り返し解く
大災害と共存する島国の現実の反映でありますね
— May_Roma めいろま 谷本真由美 (@May_Roma) November 28, 2023
では、日本で広く浸透している仏教と比較してみることで、神道とは何かを探っていきましょう。
神道と仏教の比較
基本的考え方
神道は、万物に神が宿るという考え方です。それらの神を祀り、自らは正直な精神でいることで、神の加護を受けられると信じられています。地震や疫病などの災害も、神として恐れられる対象です。それらを鎮めて、恵みを得ることを信仰の目的にしています。
仏教は、仏陀を唯一神として祀る宗教です。悟りを開くことで輪廻転生の輪から抜け出し、極楽浄土へ行けると考えられています。悟りを開くためには、仏陀の教えを学び、厳しい修行を積むことが必要です。
信仰の対象
神道の信仰対象は、八百万の神です。八百万の神は、水や太陽、風など自然のあらゆるものに神が宿るという考え方です。自然に存在する全てのものが信仰対象になるため、仏教のような唯一神は存在しません。
仏教の信仰対象は、仏陀です。仏陀とは、仏教の開祖である釈迦如来を指す言葉として使われます。仏教の目的は解脱することのため、もともとは信仰対象が存在しませんでした。しかし、日本に伝わる過程で、ほとんどの宗派が仏陀を信仰するようになっています。
施設
神道の祭祀施設は神社です。神社の敷地内は神域とされており、神が仮宿するご神体としてご神木や鏡などが安置されています。
仏教の祭祀施設はお寺です。神社はご神体を拝見できませんが、お寺では参拝者でも安置されているご本尊を拝見し、お祈りできます。
お墓・墓地
神道のお墓は、公営または民営の霊園に建てられます。神道では人が亡くなることを穢れと見なすため、神域である境内にお墓を置くことはありません。もともと神道にはお墓を立てる習慣はなく、祖先を奉る日本の風習に則り、境内の外にお墓が作られるようになりました。
仏教のお墓は、公営または民営の霊園か、お寺の敷地内に建てられます。仏教では、故人は極楽浄土に行って仏になると考えられているため、お寺の境内にもお墓を建てることが可能です。
聖職者
神道の聖職者は、神主と巫女です。神主は、神を祀る行事を取り仕切る祭主のことで、神職の中で一番立場が上の人を指します。巫女は、祈祷することで神託を授かる女性のことです。現代では、神社の事務仕事をしている女性の神職者のことを指す言葉になりました。
仏教の聖職者は、僧侶と尼です。僧侶とは、仏門に入って修行している人のことを指します。お寺の運営や管理を行う僧侶の代表は住職、修行を経て一人前になった僧侶は和尚です。また、出家した女性の僧侶を尼と呼びます。
【神仏習合】とは?
人類は今まで数多くの戦争を起こしてきました。戦争が発生する原因は大きく分けて、5つあるとされています。
【民族】【資源】【政治】【領土】そして【宗教】です。
宗教による争いは、異なる宗教間で発生するか、宗派間の派閥によるものに大別されます。
古来より神道を崇拝していた日本人において、仏教は外来宗教であり、その受け入れを巡っては激しい対立が勃発しました。
しかし、われわれ日本人は、驚きの方法でこの対立を解決したのです。
それが【神仏習合】という考え方です。
一言で言うと、「神道も仏教も両方とも信じよう!」という発想です。
普通は激しい対立から、戦争になるような事態を、柔軟な発想で回避した、当時の日本人には感服致します。
この柔軟な発想の現在でも脈々と受け継がれています。
我々日本人は、ハロウィンで仮装し、クリスマスを祝い、初詣に行き、お宮参りにいきます。そして結婚式は教会や仁者で上げ、お葬式はお寺であげる。といったいろんな宗教を柔軟に取り入れ、ミックスして生活しています。こういう形式の宗教観をもっている国は非常に珍しいです。
まとめ
今回は、【神道】それに付随する【神仏習合】という言葉ネタから、日本人の宗教観について考えてみました。
日本人の柔軟な発想から、様々な宗教をミックスさせるような考え方は、他の宗教を信仰する人から、時に「日本人は無宗教」「他の宗教を軽視している」といった批判にさらされるときがあります。その気持ちは分からなくもないです。
しかし、日本には昔から
「お天道様がみている」という表現があり、私はこの言葉と、考え方がとても好きです。
この感覚を持っている日本人とても好きです。
難しいことは置いておいて、ただそれだけで良いのではないかと思っています。
あなたの会話が少し知的になる、その一助となれば幸いです。