この世には場を盛り上げるのが上手な人と、盛り上げるのが上手ではない人がいます。
この差は、何なのでしょうか?もって生まれた才能なのでしょうか?
違います。
その差の理由は、【持っている話題(小ネタ)の引き出しの多さ】です。
こういった小ネタは、持っていて損はありません。
どうせ提供するのであれば、「この人知的だな」「この人といると勉強になるな」というイメージを与えられる小ネタを複数準備しておいて、場の雰囲気に応じて出し入れできれば、あなたも立派な盛り上げ上手になれるはずです。
この記事では、「知的にみえる小ネタシリーズ」として、話題の小ネタを書いていきたいと思います。
帰納法と演繹法
物事を論理的に考える、論理的思考の基本となるのが【帰納法】【演繹法】です。
どちらもいくつかの事実を組み合わせ結論を導く思考法で、話題になる際はセットで語られることが多いので、セットで覚えておくとよいでしょう!
帰納法(きうのうほう)
帰納法とは
「複数の物事や事例を並べ、これらの事象に共通する情報・ルールを抽出し、共通項を統合して結論をえる」
演繹法(えんえきほう)
演繹法とは
「複数の事実を足し合わせて、結論を出す」
考え方です。
言葉で説明を書くとわかりにくいですが、下記の例で考えるととても分かりやすいので、安心してください。
帰納法と演繹法の例
帰納法の例
事実①:「ソクラテスは水の飲む」
事実②:「坂本龍馬は水を飲む」
事実③:「ジョブスは水飲む」
↓
結論:「人は必ず水の飲む」
という結論が導き出されるのです。
この思考法を【帰納法】と言います。
演繹法の例
演繹法は、さきほど帰納法で導きだされた「人は必ず水を飲む」という結論を前提に考えるとわかりやすいです。
事実①「あなたは人である」
↓
事実②「人は必ず水を飲む」・・・帰納法で出た結論
↓
結論:「あなたは水を飲む」
という結論になります。
帰納法のパラドックス
話題のネタとして、【帰納法と演繹法】を話すなら、このパラドックスまで知っておくと「深い」話になります。
事実①:果物であるリンゴは赤い
事実②:果物であるサクランボは赤い
↓
結果:よって、果物はすべて赤い
この明らかに矛盾した結論も、帰納法という思考法を使って導き出されてしまうのです。この場合は「事実不足」から起こった矛盾です。
帰納法は事実の不正確さや、事象不足で度々このような矛盾が生じます。
このことから帰納法は演繹法に比べて説得力に欠けると言われています。この矛盾を回避するために、サンプル数を増やしたり、別の手段で補完したりする必要があります。
とはいうものの、帰納法も演繹法と同様に確立された思考法であることは疑いようがありません。要は使う人の使い方によって正確・不正確の差が生まれてしまうのも、面白いところです。
まとめ
会話の小ネタとして「帰納法と演繹法」を紹介してきました。
こういった小ネタは、いつ何時投入するチャンスが来るかわからないものです。常に複数準備して知的なあなたを演出してください。
あなたの会話を知的にみせる、その一助になれれば幸いです。